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実家の蔵のおはなし



新潟の実家に帰ったときのこぼれ話なんだけど。


田舎な僕の実家には古い蔵があるの。
僕自身、中学生くらいからその扉を開けた記憶はない。

小さい頃イタズラをすると
真っ暗なこの蔵に閉じ込められるんだ。
泣こうがわめこうが。

田舎だから泣き叫んでも助けにこないの。
近所迷惑にならないの。

扉を開けるのが大人でも重くて大変なんだ。
小さい子供じゃ全然開かない。

それはもう本当に怖かった。

小2くらいの時かな。
また夜に閉じ込められた。悪さをして。
親は全く助けに来ない。
僕は泣き疲れて
涙も出なくなって諦めた。

で、窓から差し込む月灯りを頼りに
蔵の中を物色し始めた。

今は亡き、祖祖父が生前仕様していたであろう
自転車や日記、食器などが沢山しまってあった。
宝探しのようで徐々に怖さが多少薄れてきた。

(ふっ・・蔵に閉じ込められたって、もう俺は泣かないんだぜ!)

(ざま〜みろ!)

と、生意気な笑みを浮かべながら
古い祖祖母が使っていたタンスの引き出しを開けたんだ。



すると、タンスの引き出しの中から
大量の真っ黒な髪の毛が出てきた。



めちゃくちゃ泣いたよ。



後に聞いた話によると祖祖母が使っていた
カツラらしいのだけれど
その時は恐怖で腰から崩れ落ち
泣きながら謝罪をし、扉を叩き助けを求めた。


そんな昔話を僕が嫁と子供にしたら
蔵の中に入ってみたいという事になった。







蔵の中は昔と同じように
ひんやりとしていて
なんだか懐かしい匂いがした。









あの時開けたタンスがどれかは忘れた。
すると嫁が
「まだ何処かにカツラがあるかもよ・・・」と
ワクワク気味に変なホラーテンションで喰い付いてきた。




僕は嫁の発言をさらりとかわして蔵を出た。


だって、本当にカツラが出てきたなら
まだイベント的で楽しいけれど
もしかしたらタンスを開けて、
親父が蔵にこっそり隠しておいた
大人の「セクシャル“ピンク”グッズ」が出てきたとしたら
もっとホラーじゃない?

引いちゃうじゃない??

僕はタンスの引き出しを開けながら

(あ。 無い事もないな・・・)と思ってしまったんだもの。

(僕なら蔵に隠すな〜・・・。)って思っちゃったんだもの。


僕も色んな意味で大人になったよね。


友人ヤスヒロ氏は
幼い頃、悪さをして親父さんに
飴をたった1つだけ風呂敷に包んでもらい
「出ていけ!」と怒られたそうだ。

糖分は必要なんだって。

飴、たった1つだけだって。

深いよね。やばいよね。

at 07:18, 上除マナヴ, 小学校時代のはなし

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さようなら“マミー・ポコ”のはなし

小学2年生の夏休み。
僕の家の2件 目の前に親戚の“よっち”くん家がある。
“よっち”くんは1つ年上で兄弟以上に仲の良い親友だった。
“よっち”くんは男3人兄弟で実家が養豚場と養鶏場を営む家庭だ。
いつもラジオ体操帰りに生まれたての生々しい生まれたての卵をもらい、
それを朝食で食べていた。

家から300m程離れた田んぼの真ん中に“よっち”くん家の養豚場があり、
僕ら小学生の悪ガキ5人集は夏休みに
いつも豚の餌をやりに養豚場へ遊びに行っていた。
ある朝、“よっち”くんのお母さんが一匹の子豚を紹介してくれた。

『この子みんなと同じ小学生くらいの子豚なの。可愛がってね。』


全身が黒色で、片目の周りだけが白くて愛着が湧くかわいい子豚だった。
一匹だけ異彩を放っていた。
あだ名は何故か “マミー・ポコ” にした。
パンパースの名称か何かだったと思う。

僕らは可愛さの余り、必死にパンの耳なんかを与えた。
“大きくなれよ”と。

部活の帰り、遊んだ帰り、みんな “マミー・ポコ” に会いに
養豚場へ足を運んでは餌をあげていた。
そしてどんどん “マミー・ポコ” は大きく育っていった。
とっても可愛いかった。


夏休みが終わり10月にさしかかる頃だった。
僕ら悪ガキ5人集は久しぶりにみんなで
“マミー・ポコ” に餌をあげに行こうという事になってチャリを走らせた。

しかし “マミー・ポコ” の姿は見当たらない・・・。
“よっち”くんのお母さんから “マミー・ポコ” は
昨日「卒業」したと知らされた。

とても切なかった。

僕ら悪ガキたちにとってはペットのような存在だったから。

「“マミー・ポコ” にとってはそれが一番幸せなのよ。」と
“よっち”くんのお母さんはそう言って豚汁をくれた。

『喰えねーし・・・』



僕ら悪ガキたちは一斉に突っ込んだ。
冗談のようでホントの話。

今思えばそういう経験って素敵だなーって思ったりして。

“よっち”くん家は現在、有名な自家飼養の肉屋さんになっている。

at 05:06, 上除マナヴ, 小学校時代のはなし

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能さんのはなし-2

小学生の頃、能さんという60歳位のおじいちゃんがいた。
住んでいる場所は不明、色黒で白髪、いつも半袖のグレーの作業着で
農協の帽子を被っていて、ちょっぴりニヒルな感じのおじいちゃん。
虫や手掴かみで魚を採る名人なんだ。
もちろん僕らには夏休みにしか現れないレジェンド的な存在で憧れていた。
そして、子供心に残るいろいろな事を教えてもらった。

夏休みのある日。能さんは、僕ら近所の悪ガキ達を連れて
高速下に流れる川まで魚採りに連れて行ってくれた。
道具は一切ない。魚釣りではない。手掴かみで採る“魚採り”だ。
しかし、僕ら子供達じゃ手掴かみではなかなか大きな鮎は採れない。
「そんなんじゃ、駄目だ!」「いいか。知恵を使え!」
能さんの愛情のある叱咤激励が飛ぶ。しかし、なかなか採れやしない・・。

そこで名人、レジェンド能さんの出番だ。
拾ったカーテンに拾ったハリガネを通し、ねじりながら丸くしていく。
魔法の手で念入りに、僕らの夢や希望を込めて大切に丸くしていく。

一時間位経った頃、必殺の即席武器まん丸の網 “のうネット” が完成する。
僕らを忘れて無邪気に網を造るその姿はまるで歳の経ったガキ大将って感じだ。
デカイ後ろ姿の能さんは川に入り、「いいかー・・・見てろよ・・・。」と
その“のうネット”で岩の下、右、左、一心不乱に魚を採り出す。

「すごいよ!能さん!」僕らは興奮した。しかし、能さんは強い力で網を岩に
強く押す為、1時間かけて造った“のうネット”は3分で無惨な姿に変形している。
「・・・・」
子供心に1時間という時間が無駄だったのではないかと感じる僕ら。

川が夕日の黄金染まりかけ「もう、駄目かも・・・」と全員が思ったその時!

「いたぞ!!!!」

“キラリ”と水中で奏でる魚の銀色と夕日の黄金色のコラボレイト!一心不乱で魚をすくい出す!!

その瞬間、魔法の“のうネット”の中には錆び付いた銀の腕時計が・・・。

能さんは何も無かったかのような素振りで網を捨て、濡れた足を拭き出した。


少子化。子供の教育に怯える大人達。ポータブルゲームで笑う子供達。
・・・んあぁ、悲しき現代日本。
僕らは“本当に大切なのものは魚や時計なんかじゃないんだ”という
大切なものを教えてもらったような気がする。
ありがとう。能さん。

今 僕は、子供達に新しいDSのソフトをせがまれています。

at 10:43, 上除マナヴ, 小学校時代のはなし

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能さんのはなし-1

小学生の頃、能さんという60歳位のおじいちゃんがいた。
住んでいる場所は不明、色黒で白髪、いつも半袖のグレーの作業着で
農協の帽子を被っていて、ちょっぴりニヒルな感じのおじいちゃん。
虫や手掴かみで魚を採る名人なんだ。
もちろん僕らには夏休みにしか現れないレジェンド的な存在で憧れていた。
そして、子供心に残るいろいろな事を教えてもらった。

夏休みの早朝。能さんは、僕ら近所の悪ガキ達を連れて
“じゃんじゃん山”までクワガタ採りに連れて行ってくれる。
能さんを先頭に変則ギア付きのチャリでみんな能さんの後を付いていく。
隣が用水路で危険なあぜ道を通ろうとする僕ら悪ガキたちに愛情をもって叱咤してくれたり、
ナイフで削った木の名刀で山の木をかき分ける姿は
まるで歳の経ったガキ大将って感じだ。
そんなデカイ後ろ姿を拝みながら山を進むと
クワガタがいそうな気配のする木々がこれでもかと生茂っている。
「すごいよ!能さん!」僕らは興奮した。
そして能さんはある一本の木を見つけた。
「いいかー・・・見てろよ・・・。」
そう言って能さんは木の前で仁王立ちになる。
「フゥー・・・」能さんは息を吐き、木を見上げて集中する。
軽く勢いを付け、右足で思いっきり木を蹴った!

その瞬間、能さんの頭上にハンガーが2個落ちてきた・・・。
能さんは何も無かったかのような素振りで次の木を探し出した。

温暖化で騒がれ森林が貴重になってきたコンクリートジャングル現代日本。
僕らは、今の若者に足りないと言われる“空気を読んで察する”という
大切なものを教えてもらったような気がする。
ありがとう。能さん。 会いたいです。

at 23:20, 上除マナヴ, 小学校時代のはなし

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